2時間ほど前にマドリードに到着。日本との時差は8時間。現在、2月14日の16時38分だ。日本は、もう夜中の24時を回っている。今日は、公式行事はないのでホテルにチェックインし夕食までフリー。汗を流した後こうしてPCにむかっている。
羽田からドーハまで12時間、ドーハからマドリードまで7時間、乗り継ぎも入れると21時間以上掛かった。エコノミークラスでの長旅には慣れてはいるが、最近は、トイレに何回も行くようになったし、狭窄症と脊椎分離症の合併症状が限界にきて2020年の9月に手術をしてからは、時々立って屈伸したりしないと太腿の外側が痛くなってくる。それ以来、どうしても通路側の席を確保したいので、そこだけは神経を使うようになった。今回はすでに全フライト通路側で取れているのでホッとしている。
私のような事情を抱える人ばかりではないだろうが、トイレのことひとつとっても通路側をアサインしたい人が多いように思う。Eチケットの控えがあれば事前にオンラインチェックインできる航空会社も増えてきている。
しかし、欧州系の航空会社では、座席指定料を取るようになってきた。例えば、1フライトごとに4,000円。欧州の都市で乗り継ぐと4本のフライトに乗るから12,000円にもなる。座席指定料に限らず、なんでも有料化の傾向にある。CRS(航空座席予約システム)の使用料まで取る航空会社まで出てきたから呆れる。もはや、FSC(フルサービスキャリア)とLCC(ローコストキャリア)の違いが次第に分からなくなってきた。
ドーハまでの機内でトイレの順番を待っていると、CAが片付けていたワゴンの上部にあった紙コップが倒れ、中のコーヒーが私の青い細かな縦縞模様のワイシャツの腹部一面にバシャっとかかってしまうという災難に遭った。
原因は、コーヒーが残った紙コップを倒れるような状態でワゴンの上部に置いたことにある。空の紙コップを幾つか重ね、最後にコーヒーがかなり入ったコップを載せていたため重心が不安定になっており、ワゴンを回した瞬間に遠心力で倒れたのである。CAのぞんざいなやり方が改善されない限りまた繰り返されるだろう。
着替えは預け入れの荷物の中だから、茶色に染まったシャツのままマドリードまで移動するのかと思うと私の顔もつい渋くなった。CAの方が慌てておしぼりを何本も持ってきては私に渡した。それで拭き取ったが、結局、トイレで備え付けのハンドソープを使って自分で洗い何とか収めた。
しかし、その後も、入れ代わり立ち代わり4回もCAが私の座席にやってきた。挙句は、ビジネスクラスで使っているパジャマを持ってきて、「これに着替えたらシャツを洗うから」と言われたが、流石に洗濯は断った。最後に来た年配のCAには丁寧に謝罪されたが、まるでJALのCAのような物腰だった。さもありなん。カタール航空はJALと共同運航をしている。
コーヒーがかかったくらいどうでもいいのだが、あの後、どういう会話を彼らがしたのか興味深い。謝り方を学んで終わりなら悲しい。失敗には必ず原因がある。そのことを考えてほしい。