周年同窓会

私が出た南信州にある高校は、卒業してから25年目と50年目に周年同窓会が開かれる。私の学年も来年が50年目にあたり、秋には50周年同窓会が開かれる予定だ。その前段の今年、当番幹事の交代があるから、同窓会総会に出てくれと同級生から電話が来たので、6月7日から2泊で田舎に帰省した。

上の学年も当番幹事引き継ぎで大勢来ていて、総勢150人くらいが集まった。これも立派な同窓会だと思うのだが、これは来年のための準備に過ぎない。結局、前段、本番、引き継ぎと3年間は同窓会が開かれるということらしい。

年齢は67~68歳だから、リタイアした者も多いが何かしら仕事らしきことをしている。現役で相変わらず毎日働いているのは、個人事業主や会社経営者くらいだ。リタイアした人たちからは「元気に働けていいねえ」と羨ましがられたりするが、逆に「まだあくせくしているのか」と嗤われたりもする。趣味の世界に生きていて「もう、好きなことしかやらん」と豪語する連中は嗤う。羨ましくもあり、羨ましくもなしである。

高校時代、私に大きな影響を及ぼしたK君が、2年前に亡くなったと聞いた。体は大きくはなかったが、殺したって死にそうもない頑強な意志の持ち主だったが、病気には勝てなかったらしい。生前の様子を聞いたが、相変わらず〇〇論をぶっていたらしい。

「あと精々頑張って10年」みんなの口から、合言葉のようにこの言葉が出てくる。とにかく元気でなければ何もできない。これだけは確かである。体の元気さだけではない。前々回でご紹介した倉谷君のように意志の強さが必要だ。

同窓会の翌日、中学校の同級生に会った。舌癌で今月中にも手術をするという。2か月の入院になるそうだ。手術には皮膚などの移植も入るので10時間かかるそうだが、「おい、終わったらちゃんと目を覚ませよ」「ああ」「大丈夫だ。3か月もすれば、またしゃべれるようになると医者も言っているそうじゃないか。酒もやめられてちょうどいい。かえって長生きできるさ」彼は、体はでかいが、寂しがり屋でいかん。

病院は東京だというので、時間を作って見舞いに行こうと思う。

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