友の会・国立博物館メンバーズパス

東京都国立博物館(トーハク)の「友の会・国立博物館メンバーズパス」を手に入れた。日本には国立博物館が4館(東京・京都・奈良・九州)あるが、その総合文化展(平常展)が、1年間、何度でも観覧できる。また、本人以外でも使えるトーハクの特別展無料観覧券3枚とミュージアムシアター無料観覧券1枚が付いてくる。加えて、レストラン、カフェ、ミュージアムショップの割引もある。

特典を金額に換算すると総合文化展(平常展)が1,000円、特別展は2,000円程度、ミュージアムシアターが600円だ。トーハクの入り口に専用の受付があり、会費7,000円を払えば、その場で紙の名刺大のパスを発行してくれて、その日から使える。随分お得なパスである。申込書や会員登録の手続きもなく、パスの裏に署名するだけだ。今は、なんでもデジタルなのに極めてアナログ。久々にすっきりとした心地良さを覚えた。

トーハクのHPによれば、トーハク内の展示館は全部で6館。本館が日本美術、平成館では日本の考古、東洋館で東洋美術、法隆寺宝物館では法隆寺献納宝物を展示している。加えて、特別展、催し物会場となる表慶館、敷地外に洋画家黒田清輝の作品を展示する黒田記念館がある。およそ12万件の収蔵品の内、総合文化展(平常展)には約3,000点が展示されている。しかも、毎週のように、展示物を少しずつ入れ替えているというから、何回いっても新しいトーハクに会える。

今回は、日本画と創建1,200年記念特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」という特別展が目当てだった。日本画は、岩佐又兵衛の絵を見たいと思ったのだが、今回は、展示はされていなかった。特別展に関しては、8/4に放送された日曜美術館で「京都・神護寺の旅 空海と9つの国宝」を観たので、是非、実物を観てみたいと思って行ったが、ミュージアムシアター『空海 祈りの形』を観ただけで、特別展には行きつけずに終わってしまった。

正直にいえば、陶器や書、着物、刀、人形などは、私には鑑賞する力がなく、さっぱりわからないので飛ばしてしまったが、それでも2時間では半分も観られなかった。しかし、メンバーズパスを手に入れたから、また行けばいい。慌てる必要はない。ゆっくり楽しめばいい。また一つ愉しみが増えた。

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