添乗報告記●キルギス絶景騎馬トレック&キャンプ9日間(2024年8月)

ツアー名 ● キルギス・絶景騎馬トレック&キャンプ 9日間
2024年8月30日~9月7日
文・写真 ● 川上哲朗(東京本社) ※一部お客様撮影

今シーズン最後のキルギスツアーにアテンドしました。秋の騎馬トレッキングの雰囲気と、キルギス乗馬の実際についてレポートします!

全員揃って絶景ポイントへ!

全員揃って絶景ポイントへ!

イタリアやフランスと同じく地中海性気候であるキルギス。一般的に夏に雨量が少ないデスティネーションとして、近年夏休みの訪問先として人気を集めつつあります。

しかし、今回のツアーは降水量が増えてくる秋のはじまりとも言える時期。ましてや今シーズンは序盤から悪天候が続いていたこともあり、ツアーの売りである3泊4日のテント泊騎馬トレッキングが台無しにならないか出発前から心配していました。

案ずるより産むがやすし? 晴天に恵まれた秋のキルギス!

実際のところどうだったかというと…。ほぼ晴れ!

夕方に小雨がパラつく場面はありましたが、本降りになったのはキャンプでテントを設営した後。夜半は冷たい雪に変わり馬たちにとっては災難だったものの、人間たちは濡れることもなく寝袋で(そこそこ)快適な一夜を過ごせました。

しょんぼり顔で風雪に耐えるお馬さん

しょんぼり顔で風雪に耐えるお馬さん

圧巻だったのは翌朝。風もやみ、鏡のように静まった池に白く輝く天山山脈が映ります。ほとりに点在する花崗岩に座り、温かいコーヒーを飲みながら天上の草原と対峙する。なんと贅沢な時間でしょうか。

雪の翌朝。撮影用に馬を借りてきました。

雪の翌朝。撮影用に馬を借りてきました。

3泊4日の騎馬トレッキング中、他の観光客と全く出会わなかったのも特筆しておきたいポイントです。氷河を抱いた山々の絶景を「貸し切り」で楽しめる場所は、ネパールやヨーロッパでもそうそう見つからないことでしょう。

馬のサイズは? 馬装は? キルギス乗馬の本当のところ

サドルバッグを装着した馬

サドルバッグを装着した馬

モンゴルではそれなりに乗りならした私ですが、実のところキルギスの乗馬ツアーに同行するのは初めて。国が違えば馬も違うものだと実感しました。

実際に騎乗し気がついた点を列挙します。

  • 馬のサイズはモンゴルより一回り大きく、体高は145cm前後。日本でもよく見かけるハフリンガーとだいたい同じくらい。
  • 腹帯は騎坐(座る部分)の上から巻く。そのせいもあってきつくは締まらないが、代わりに胸懸と尻懸をつけるのが特徴。
  • 馬の脱走を予防するため、休憩中は球節の上に足枷をつけ引き綱とペグとで草原に固定する。騎乗中はまとめてホーンに引っ掛けておく。
  • 舌鼓は使わない。発進の際に「チョ」と声をかけるのはモンゴルと同様。スピードダウンしたい時に「ドゥルルルル」というのがユニーク。
  • ルート上に岩場が多いためか蹄鉄を履いている。乗馬後にはブラシもかけてあげていたし、モンゴルより手厚く手入れをしている印象。
  • サドルバッグには左右合計で15-20kgくらい積んでいる。足に干渉するので騎乗者にとっても少々邪魔だが仕方ない。

3泊4日の騎馬トレッキングはそれなりにハードです。ランチタイムを除いてほとんど馬から降りませんので、体力面や足の痛みが心配な方は事前に外乗経験を積んでおくのがベターだと感じます。

ただし、キルギスの馬たちはよく調教されています。狭い山道でアップダウンを繰り返すコースですし、サドルバッグを付けた馬がちょっとやそっとで暴走することはないでしょう。

馬に乗って遊牧生活を体感する

馬に乗って遊牧生活を体感する

自分の荷物を馬に積み、宿泊地に着いたらテントを組み立てる。夜は満点の星空に見守られながら焚き火を楽しむ。まさに、ワイルドかつロマンチックな“ノマドの世界”を垣間見れる乗馬ツアーでした。

現地ガイドさんとは、「GWに野生のチューリップやポピーを眺めつつ乗馬したいねー」「カザフスタンから馬で国境を越えてみない?」など新企画についても打ち合わせ中。ますますパワーアップする風のキルギスに、今後もどうぞご期待ください!

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終了 キルギス・絶景騎馬トレック&キャンプ 9日間

出発日設定2024/08/30(金)
ご旅行代金568,000円
出発地東京
ca-kz-12 ca-kz-12

終了

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