ラダックを含めたチベット文化圏(チベット、ブータン、ラダックなど)のお正月を「ロサール(ロサル、ロサ)」と呼びます。
本来(というか当然のことながら)チベット暦(ラダック暦)の1月1日からが新しい年なのですが、ラダックではチベット暦の11月1日(通常は西暦の12月から1月)に「ロサール」を祝います。かつてラダックのある王様が他国との戦争の前に正月を迎えてしまおうと2か月も前倒して「ロサール」を行ったからと言われています。
チベット文化圏のカレンダーは太陰暦なので、毎年少しずつ時期がずれていき、閏年に巻き戻されます。そのため3,4年に1度の割合でロサールが西暦の年末年始にあたり、2024/25年の年末年始はその「数年に1度」に当たり、「見世物ではなくリアルな年越し行事」が経験できる貴重な年なのです。
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ロサールの期間中には、タルチョ(ダルシン)などの飾り物を交換し、家中に灯明を点し、夜中に広場で松明を振りかざして邪気を払う「メト」の儀式を行うなどして、古い年の厄を落とし、新しい年を迎える準備をします。そして年明けにはご馳走を食べ、お寺を参拝し、ツァンパという麦焦がしの粉を撒いて、新しい年を祝います。
お正月の行事は田舎の村の行事なので、何がどこで行われるかハッキリしないことも多いのですが、そこで活躍するのがニンム村在住の日本語ガイド・スタンジン。ニンム村の名家出身なので顔が広く情報通でとても頼りになります。
さらにニンム村での滞在は一般家庭でのホームステイ。寒い冬でも家の中は暖かで、優しいご家族が出迎えてくれます。ラダックの「普通の生活」とお正月風景を楽しむことができるでしょう。
基本的な行事はチベット文化圏で共通しているのですが、近年チベットのラサでは街中で火を焚けなくなったのでメトも控えめ。田舎の村で行われるラダックのロサールのほうがより「本物のお正月」体験ができるでしょう。
さらに、冬にしかできない凍ったザンスカール川を歩く「チャダルトレック」を体験できるのも真冬だけ。冬だからこそ楽しめる魅力が満載です!
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