アルハンガイ県のホトント村のツァガーンスム河岸には廃墟がある。ウイグルの首都であったハルバルガスから西南に約60キロである。
廃墟の構造は四角で、西から東に伸ばして作った城、大城の内側と外側3部から成り立つ。ダブル城の東壁に門が作ったのは外側の城の門と一方向に重なっている。当廃墟に12部の建築の跡があるが、かなり崩れて基礎しか残っていない。廃墟の各角に四つ、北側に三つ、西側に二つ、南側に三つ全部で12の物見がある。物見間の距離は約60ー70メートルである。
研究によると、この廃墟がウイグル時代に関連する遺跡だと考えられている。なぜならばウイグルの首都だったハルバルガス、ボルガン県にあるバイバリックなどの廃墟の建築の作り方が似ている。歴史資料にはこの廃墟がオゴデイーハーンの夏の宮殿というちらっとした情報があるけれども、これは13世紀のモンゴルの町つくりとは異なっている。あるいはオゴデイーハーンが改善して温泉に入り、治療の目的で使っていたかもしれないという話がある。
当廃墟で取ったサンプルを日本の新潟大学のラボラトリで調べてみると、紀元640-670年に属するものという結果が出た。 640-670年とはモンゴル高原をとっけつ(突厥)が支配していた時代(555-740年)で年数が少し外れている。 前半に述べたように建築の作り方、建築材料などがウイグル時代の町(本廃墟)とは似ているので、ウイグル時代の宮殿に間違いないと学者達が判断している。
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j2020.10.04 07:15 pm