「モンゴル」と聞いて、草原に立つ白いゲル(移動式住居)が思い浮かぶ人も多いはず。なんと、風の旅行社の家族旅ツアーではミニゲル作り体験もできちゃいます! 今回はどんな風にゲルが組み立てられていくのか、その様子を簡単にご紹介します。
①ゲルの壁(ハナ)を立てる
草原に扉を置いたら、そこがゲルの場所。マジックハンドのように折りたたまれている壁(ハナ)を広げて並べていきます。ハナを何枚使うかでゲルの大きさが変わります。
ハナ同士を結び付けて固定するのは紐。壊れないように、でも片づける時には簡単に外れるように結び方にも工夫があります。
②天窓(トーノ)と柱(バガナ)を立てる
まぁるい形に整えたハナの中で天窓(トーノ)と柱(バガナ)を紐でくくって組み合わせ、
えいやっとひっくり返して天井を作ります。
今回はミニゲルなのでバガナは1本ですが、居住用のサイズだと2本使うのが普通。これでゲルの中心が決まりました。
③屋根棒(オニ)で屋根を作る
トーノに屋根棒(オニ)を差し込み、ハナに乗せて屋根を作っていきます。
差し込んで乗せる、という非常にシンプルな構造ですが、トーノとハナの位置関係がちょっとズレるだけでオニが落ちてしまうので意外と難しい。
もしもオニを落としてしまったら… 真ん中でバガナを支えてくれる人にぶつかって、結構痛いです。真剣にやりましょう。
④周りを外壁用の布で覆う
骨組みができたら外壁用の布をかけて、紐で縛って固定すれば出来上がり!
一般的にはフェルトと覆いの布をかけますが、今回はツアー中の子供たちの日陰作り用なのでフェルトはなし。下の方に隙間を開ければ、風通しの良いとても快適な秘密基地が完成しました!
遊牧民が暮らしていく中で手に入る革や、馬のタテガミ、羊毛などをフル活用した「自分で直せる家」ゲル。実際に組み立て・分解を体験することで、知恵と工夫に裏打ちされた実用の美をさらに味わうことができます。機会を捉えてぜひ一度は体験してみてください。