出発日:2022年9月7日
文・写真 ● 細谷 佳子(東京本社)
もっともっと「モンゴル」という土地やそこでの暮らしを肌で感じたい!と思って参加した「遊牧民の目線で過ごす本気の草原生活 -仔馬の健康に祈りを込める、焼き印の儀式を見る-」。
このツアーに参加したことでモンゴルから帰りたくなくなってしまい「この感動を一人でも多くの人に味わってもらわなければ!」と風の旅行社に就職してしまった細谷が、実際にどんな時間を過ごせるのか草原生活をチラ見せします。
草原の一日は牛の乳しぼりからスタート
滞在最初の1日2日は、どんな流れで一日が過ぎていくのかを掴んでいくのに一生懸命。でも講師の西村さんが作業や文化的背景の解説をしながら、その人にできそうな仕事をポンポン振ってくれるので気負わなくて大丈夫です。
仕事の進め方は「○時までに◎◎をやる」というものではなく「◎◎が終わったら次に△△をやる」というスタイルなので、時間を気にして焦る必要もありません。
牛の乳搾りが終わったら水を飲ませに行って、羊たちの数を確認しながら柵の外に放して、手が空いたら馬乳を攪拌して馬乳酒を作って……徐々に次に何をやるのかがわかってきます。
焼き印の儀式に向けてアルガル(よく乾いた牛糞。燃料に最適)を拾いにいっても、最初は乾き具合なんてよくわかりません。袋いっぱいに持って帰ったのに「これは使えないからやり直し」と言われたことも。でも違いが分かるようになってくると、草原は一気に宝探し会場です。
薪を集める。ボーズを包む。少ない水でお皿をきれいに洗う。羊や山羊を柵に戻す。他のメンバーと息をあわせて皮を柔らかくする。
ひとつ何かができるたびに嬉しくなり、だんだん誰がどんなことが得意なのかがわかってきて、更に楽しくなってきます。
ちょっと一人になりたいな、ぼーっとしていたいなという時は、こっそりお手洗いの旅へ出かけましょう。夕食を食べたら民話語りを楽しんで、あったかい寝袋に包まれて、ぐっすり眠る。地球のリズムで動く心地よさを存分に味わうことができます。
モンゴル刺繡の技も見れるかも?!
お世話になる遊牧民家族はとても料理上手なうえに、素晴らしい縫物・刺繍の技術を持っています。
同行したメンバーがたまたまモンゴル民族衣装のデールの手直しをお願いしていたので、運よく間近で製作過程を見学することができました。そしてモンゴル刺繍・ズーオローフのやり方を丁寧に教えてもらえる場面も。細かいステッチを3色のグラデーションになるように施していきます。
なお当ツアー参加者限定でデール注文製作の割引もありますが、ご予約・注文は風の旅行社では承っておりませんので講師の西村さんが理事長を務める「NPO法人しゃがぁ」にお問い合わせください。
お客様を迎えての草原の宴
わたしたちも迎え入れてもらっている側ですが、焼き印の儀式をやるとなると自分たち以外にもお客様がやってきます。遊牧民同士の挨拶の仕方を間近で教わるチャンスです。
嗅ぎ煙草を交換するときの作法、焼き印を入れた後の儀礼、それぞれ解説を聞きながら体験させてもらえる機会はめったにありません。
みんなで一緒になって仔馬たちが無事に冬を越せますように、未来が豊かでよいものになりますようにと願い、祝います。
西村さんと一緒だから見られる景色
遊牧民のゲルに泊まるツアーは数あれど、数十年のフィールドワーク経験のある西村さんが講師をしてくれるホームステイツアーは風の旅行社にしかありません。
同じことをやるにも「なぜそのようにするのか」「どのような意味が込められているのか」「他の地域ではどうなのか」といった事を知らないで体験するのと、知って体験するのでは見える景色・味わえる感覚は全く違ってきます。
せっかくモンゴルに行くのなら、ぜひそこに暮らす人々により近いところを体全部で感じてください!
東京本社
細谷 佳子 (ほそや よしこ)
西村さんのモンゴル焼き印ツアーに参加したらモンゴルから帰りたくなくなってしまい、とにかく一人でも多くの人にこの感動を味わってもらわなければ!という勢いで入社した3児の母。馬を眺めてるだけで幸せ。地元埼玉にてトレッキングホースを引退した北海道和種の一口馬主会の主要メンバー。スペシャルオリンピックス日本・埼玉馬術のボランティアコーチ等でも活動中。
この記事のツアーはこちら
NPOしゃがぁ理事長 西村幹也同行!
終了ツアー 8/26(月)発(6日間)・8/28(水)発(4日間) 夏の草原 遊牧民の目線で過ごす本気の草原生活 -仔馬の健康に祈りを込める、焼き印の儀式を見る-
NPOしゃがぁ理事長 西村幹也同行!
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