大シルクロード展@京都文化博物館

京都文化博物館で開催されている「大シルクロード展」を見てきました。
とてもよかったのでお勧めいたします。今回展示物は中国の有名博物館からの招へい物が多く、そのためかテーマは「中国」と「胡」の交流に置いているようです。そしてなんといってもいいのが、写真撮り放題!博物館たるもの、そうでなくっちゃ!

瑪瑙象嵌杯(イリ州博物館)

瑪瑙象嵌杯(イリ州博物館)


この展示の目玉は「紅い瑪瑙を象嵌した金製品」ですが(チケットの図柄に採用されていたので)、個人的に、テンションがあがった展示物を2つ紹介します。

1.とんがり帽子の遊牧騎馬民族の青銅像

男子跪坐像(新疆ウイグル自治区博物館)

男子跪坐像(新疆ウイグル自治区博物館)


説明書きには、「紀元前5~3世紀。腰布だけを身に着け肉体を強調する表現はギリシア時代の影響とも考えられる」と。

2.人物文水差し

人物文水差し(複製品 寧夏固原博物館)

人物文水差し(複製品 寧夏固原博物館)


説明書きには、「北周の武将・李賢(6世紀の人)とその妻の墓から出土。胴部の男女はギリシア風の服装で、トロイ戦争のきっかけとなったパリスの審判のエピソードが描かれてる・・」とありました。
胡人=ペルシア人、ゾグド人のイメージがあり、文明の十字路イスタンブール、絹の道の終着点ローマという固定観念があったので、「えー、なんでギリシア神話!!??」と鳥肌が立ったのです。
しかし、シルクロード上に位置するギリシアの文物が入ってないはずがありません。仏像にヘレニズムの影響があるともいわれてますし、アレキサンダー大王がインド北西部まで来て、現在のアフガニスタン北部を中心地としたギリシア人の国バクトリアが存在した歴史から見ると、ギリシア神話が、中央アジア周辺に足跡を残していても何の不思議もないはず。
というわけで、個人的に、今年は、シルクロードにギリシア文明の足跡を探してみようと思いました。

今年もシルクロード大走破で、ギリシアを訪ねる旅も設定しています。よかったらこちらも見てください。


『ノアの箱舟の山からギリシア神話の国へ トルコ~ギリシア 神々の世界に遊ぶ14日間』

悠久のシルクロード大走破【第6弾】

ノアの箱舟の山からギリシア神話の国へ トルコ~ギリシア 神々の世界に遊ぶ14日間

出発日設定2025/05/22(木)
ご旅行代金1,266,000円
出発地東京、大阪
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