ツアー名 ● ゴレパニ表裏周遊トレッキング 9日間
2025年3月14日(金)~2025年3月22日(土)
文・写真 ● 前田優希(大阪支店)

ダウラギリ山群(左)、アンナプルナ山群(中)、マチャプチャレ(右)などの絶景展望地モハレにて
「ゴレパニ表裏トレッキング」とは?
ゴレパニトレッキングはネパールの人気のトレイルの一つで、アンナプルナ山群の絶景を眺めながら、比較的気軽に歩けることが魅力です。ゴレパニ村(2,860m)を早朝出発し、ヒマラヤの絶景展望台「プーンヒル(3,210m)」から日の出を見て、タダパニ、ガンドルンへ下ってくる(もしくは逆まわり)のが定番の“表ルート”。

今回のルートは青の点線のルート
風の旅行社のゴレパニ表裏周遊トレッキングは、その“表”ルートだけでなく、途中でまだメージャーではない“裏ルート”をたどり、プーンヒルよりさらに山の展望が開けているモハレを目指します。表ルート、裏ルートどちらも楽しめる、ということで風では「ゴレパニ表裏周遊トレッキング」と名付けています。裏ルートのいいところは、とにかくトレッカーが少なく、ほぼ貸切状態。今回はお天気にも恵まれて、あの絶景を私たちだけで独り占めできる喜びを感じました。
プーンヒルの更にその先「裏ゴレパニ」へ!
初めてのネパールトレッキングにおすすめな理由

人数にあわせてサブガイドも同行するので安心
ヒマラヤトレッキングと聞くとなかなかハードな印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。もちろん歩きごたえのある本格的なコースもたくさんありますが、こちらのコースは初めてネパールでトレッキングを考えている方にはぴったりのコースです。山の頂上を目指すいわゆる“登山”とは違って、地元の人々の生活道をヒマラヤの絶景をながめながらのんびり歩くので、歩くことが好きな方には気軽に楽しめます。

アンナプルナ山群をバックに
ゆったり歩けるスケジュール:
毎日3〜4時間の歩行が基本で、想定しているよりかなりゆっくりなので、初心者の方でも無理なく歩けるペースです。人数が多いツアーでは、万が一みんなのでペースについていけない、ということがあってもサブガイドが同行しているのであとからゆっくり自分のペースで追いかけることもできます。
朝8~9時頃出発し、こまめに休憩やティータイムをとりながら、お昼過ぎには宿泊するロッジに到着。その後は夕食までフリータイムなので、ぼーっと山の景色を眺めたり、本読んだり・・・、自分の好きな時間を過ごすことができました。


高山病のリスクが少ない:
最高到達高度が3,330mで、高度順応をしながら日を追って徐々に標高を上げていくため、高山病の心配はほとんどありません。初めてのトレッキングでも安心してチャレンジできます。


ゴールは直営ロッジ「つきのいえ」:
ゴレパニ・トレッキングの締めくくりは、直営ロッジ「つきのいえ」での宿泊。名物の露天風呂で疲れを癒し、ロキシー片手にスタッフ手作りのネパール料理を楽しみながら、参加者同士の語らいで楽しい夜を過ごしました。最近周辺にロッジが増えて、以前くらべると賑やかな雰囲気になってきたダンプス村ですが、つきのいえの素朴さは変わらず、やはりほっと落ち着ける場所でした。


風のネパールトレッキングの実際
現地ガイドとスタッフのサポート:
風のツアーでは、経験豊富な日本人ガイドに加え、サブガイドも同行し道中をサポートします。今回は10名の参加者に対し、メインガイド1名とサブガイド3名が同行(参加人数によって同行スタッフの数も変わります)。適切なペースメーカーになってくれたり、ロッジでの調理補助や寝袋の準備、ティータイムの用意まで行い、快適なトレッキングを支えてくれました。

今回同行してくれた頼もしいガイド陣
荷物:
トレッキング中に必要な荷物(着替えや洗面用具など)は、現地でお渡しするダッフルバック(容量約50リットル)に入れ、それをポーターが運んでくれます。ご自身では水や防寒着、雨具、行動食など道中必要な荷物だけで楽々楽しめます。日本から持参するとかさばってしまう、ストックや寝袋(インナーシーツ付き)はこちらで用意しています。


宿泊:
このコースではトレッキング中はロッジに宿泊しました。(基本的に男女別の相部屋)シャワー設備はあるところもありますが、トイレと一緒になっていて使いにくかったり、浴びたあと体が冷えてしまうので、今回のツアーでは私は4日間使わず。その分、つきのいえでの露天風呂は格別!プルバリやモハレでは水道設備が十分ではないので、夕刻または朝に洗面器にお湯をいれて配ります。ロッジなので隙間風が入って寒い部屋もありましたが、風のツアーでは湯たんぽをお配りするので、寝袋の中がぬくぬくになりました。
通信環境は、プルバリ以外はWi-Fiも繋がり、SIMカードを持っていればほぼ毎日4Gが繋がる環境でした。(2025年3月現在の状況です)


食事:

ロッジでの食事の様子(プルバリ)


まとめ

月に照らされて星空とアンナプルナが見えた(モハレより)
今回の「ゴレパニ表裏周遊トレッキング」は、ご参加者の日頃の善行のおかげ(?)で、まさにパーフェクトなお天気に恵まれました。午後に少し雲が出たものの、夕方には山頂を覆っていた雲が晴れ、アンナプルナ山群やダウラギリの壮大な姿をしっかりと拝むことができました。
夜には満天の星空と月に照らされた山々、朝には朝焼けに染まるヒマラヤの峰々。そんな絶景を眺めながら過ごす時間は、本当に贅沢で幸せなひとときでした。
初めてのネパールトレッキングに最適なこのコース。大自然の魅力と温かなサポートに包まれながら、あなたもヒマラヤの絶景を楽しんでみませんか?

朝焼けに照らされるダウラギリとアンナプルナ山群(プルバリ)

途中出会ったマチャプチャレと馬の親子