アルゼンチン・パタゴニアの見どころのひとつフィッツロイ。ここはカラファテ北部に位置する山で、氷河に削り取られたと言われるその山頂は、ひときわ険しく、何人をも寄せ付けないと言われています。天空を突き刺し、堂々とそびえ立つその姿に数多くのクライマーやトレッカーを魅了してきました。この美しいフィッツロイを眺めながらトレッキングを楽しみます。
フィッツロイトレッキングの起点はエル・チャルテン村ですが、ここからからスタートする以外に実はもう一つのルートがあります。それが今回ご紹介する「エル・ピラール」からのトレッキングになります。
エル・ピラールはエル・チャルテン村から車で約20分程北上した場所にあります。ここは「ホステリア・エル・ピラール」というロッジがあり、そのロッジの横からトレッキングルートが伸びています。スタート地点からフィッツロイが顔を出し気持ちも高ぶってきます。このルートの利点としてはエル・チャルテンからのルートより途中の分岐点まで上りが殆ど無く、緩やかなアップダウンが続くだけなので体力的にも楽な点です。森や林の中のルートを進んでいき、時折、フィッツロイが顔を出します。スタートから約1時間半ほど歩いた地点ではフィッツロイとそこから流れ出るピエドラスブランカス氷河が現れます。
ピエドラス・ブランカス氷河展望地点からさらに進むこと約45分、視界が開けると目の前にフィッツロイの全景が見え始めます。ここまでくるとかなり迫力のある眺めが広がります。ここまでとここから先のエル・チャルテン村まで戻るルート上でも十分フィッツロイの眺めを楽しめますが、天候と体力が許せばさらに先を目指すことも出来ます。
分岐点からポインセノットキャンプ場を通り、LAGUNA LOS TORES(ロス・トレス湖)方面へ進んでいきます。川を渡った後から急な登り坂が目の前に現れます。ここからがこのトレッキング最大の難所を迎えます!時間で言えば約1時間~1時間半程度ですが、リオブランコキャンプ場を過ぎ林を抜けるとゴツゴツとした岩や石が転がるガレ場が続きます。難所と言っても鎖やロープを使うような危険なルートではありませんが、急勾配な斜面ですのでかなり体力を使います。
急勾配な上りが続きますが一歩一歩着実に登っていきます。こうしてエル・ピラールから歩くこと約4時間、登りきった目の前に再び巨大なフィッツロイが姿を見せます。麓には深い青をした氷河湖ロストレス湖が広がり、下で眺めるのとはまた違った景色を造りだしています。さらにフィッツロイの山肌が近くに迫り圧倒されます。雪と氷河を抱いたその姿は白い妖精の名にふさわしい美しさです。この青く澄み切ったロストレス湖とフィッツロイのコラボはここへたどり着いた者しか味わえない特別な景色です!
多少体力は必要になりますが、特別な技術は必要とせず健康な方なら誰でも歩けるフィッツロイトレッキング。
特にこのエル・ピラールからのルートはエル・チャルテン村からの往復ルートより体力的にも比較的楽なコースです。仮にロス・トレス湖まで行かなくてもフィッツロイの魅力は満喫できるトレッキングになります。
ぜひ、その素晴らしさを楽しみましょう!
※ツアー内容によりトレッキングルートや一部内容が異なる場合があります。
パタゴニア関連記事
パタゴニアの雄姿 フィッツロイ・トレッキングの楽しみ方①
~エル・チャルテン村ルート編
フィッツロイ&セロトーレ両方とも眺められるお気軽トレッキング~ロス・コンドレスの丘トレッキング~
パイネ国立公園の楽しみ方 フランス谷トレッキング
パタゴニア基本情報(気候・服装のポイント)
企画者が選ぶ!パタゴニアの絶景ベスト5
企画者が本音で答える!パタゴニアQ&A ~パタゴニア全般編~
企画者が本音で答える!パタゴニアQ&A ~食事編~
パタゴニアの絶景 ペリトモレノ氷河の”3つ”の楽しみ方
関連ツアー
フィッツロイの雄姿を満喫するツアー
パイネ国立公園内の絶景ホテル「ホステリア・ペオエ」2連泊!
キャンセル待ち【9名様限定】真夏のパタゴニア・バックパッカープラン14日間
パイネ国立公園内の絶景ホテル「ホステリア・ペオエ」2連泊!
【9名様限定】紅葉のパタゴニア・バックパッカープラン14日間
パイネ国立公園内の絶景ホテル「ホステリア・ペオエ(スーペリアルーム利用)」2連泊!
終了ツアー 【9名様限定】早春のパタゴニア・バックパッカープラン14日間
コメント一覧