紅葉のパタゴニア～秋のペリトモレノ氷河、フィッツロイ、パイネ国立公園の魅力

日本だけでなく世界中の観光客やトレッカーから注目が増している南米パタゴニア。広く一般的に知られている観光シーズンは主に夏（12月～3月上旬）と言われていて、それ以外はオフシーズン扱いにされることが殆どです。オフシーズン、特に4月以降は観光もできないと思われている方もいますが、それは大きな誤解なのです。
もちろん、観光シーズンの夏と比較すると日照時間が短くなるとか気候が寒くなるなどといったデメリットがあることも間違いないですが、オフシーズン、特に4月下旬の秋にしか見ることが出来ない風物詩があります。それがパタゴニアの紅葉です。

パタゴニア観光最大のハイライトのペリトモレノ氷河。ここは季節問わず観光が出来るので1年中観光客が途絶えない場所ですが、ここも秋限定（4月中旬～5月中旬※年によっては時期がずれる可能性有）で紅葉が楽しめます。ペリトモレノ氷河があるロス・グラシアレス国立公園内や周辺には南極ブナが生息し、紅葉時期には黄色・オレンジ色・赤色といった数々の紅葉を見る事が出来ます。ペリトモレノ氷河展望台周辺には多くの南極ブナがあるため、この季節になると、展望台周辺の南極ブナの紅葉が一気に進みます。そのため、トレイルを歩いているだけで黄色・オレンジ色・赤色に染まった南極ブナの紅葉を眺めることが出来ます。そして、これらの南極ブナの紅葉越しのペリトモレノ氷河の眺めが素晴らしく、赤く染まった紅葉と青々と輝く氷河のコントラストを眺めることが出来ます。これはこの時期しか味わえない絶景です。

アルゼンチン・パタゴニアのトレッキングの名所・フィッツロイ。夏には多くの人がトレッキングに訪れ、ルート上は人で賑わいますが、秋はトレッキング客も減り、比較的静けさのあるルートになります。このトレッキングルート上でも秋限定（4月中旬～5月中旬※年によっては時期がずれる可能性有）で紅葉が楽しめます。フィッツロイトレッキングルート周辺も多くの南極ブナが生息し、紅葉時期には黄色・オレンジ色・赤色といった数々の紅葉を見る事が出来ます。トレッキングのスタート地点のエル・ピラールからは森や林が続くため紅葉の木々の間をトレッキングし、チャルテン村へ下る手前には開けた展望地点から一面紅葉した南極ブナをバックにしたフィッツロイを眺めることが出来ます。同じ紅葉の時期でも緑から黄色、そしてオレンジ色、赤色と変化していくのでその時々の絶景を楽しめます。ごくまれに紅葉の時期に雪が降ることもあり、そのような時には真っ赤な紅葉と真っ白な雪のコラボレーションというレアな眺めを見る事が出来ます。

チリ・パタゴニアの観光とトレッキングの名所・パイネ国立公園。ここもパタゴニアの中でも一二を争う人気の名所ですが、ここも同じく秋限定（4月中旬～5月中旬※年によっては時期がずれる可能性有）で紅葉が楽しめます。日本の東京都や大阪府とほぼ同じくらいの広さの中やその周辺に南極ブナが点在しています。特に、国立公園内の西南エリアのグレイ湖周辺には南極ブナの森や林が多く、紅葉時期には黄色・オレンジ色・赤色といった数々の紅葉を見る事が出来ます。グレイ湖畔は軽いハイキングコースがあり、この時期には紅葉の中の散策しながらの文字通りの”紅葉ハイキング”を楽しめます。紅葉した木々の先には遠くグレイ氷河なども見る事が出来ます。また、ルートにもよりますが、パイネ国立公園へ向かう道中には紅葉とパイネ国立公園の岩山を眺めることも出来、こちらも秋ならではの絶景を見る事が出来ます。

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