添乗報告記●謎の仏教王国グゲ遺跡探訪と西チベット聖地巡礼10日間(2019年4月)

帰りの機窓からカイラス北壁もバッチリです!

ツアー名 ● チベット高原横断飛行で聖山カイラスを展望 謎の仏教王国グゲ遺跡探訪と西チベット聖地巡礼10日間
2019年4月27日(土)~5月06日(月・祝) 
文・写真 ● 中村 昌文(東京本社)


「会社を辞めずにいける」カイラス巡礼の旅

チベットの首府ラサから西チベットの中心地アリまで国内線を利用することで、聖地カイラス山、マナサロワール湖、グゲ王国の都の遺跡など、西チベットの見どころをわずか10日で網羅する業界初のスペシャル企画が、平成から令和への改元に伴う10連休を利用して初めて催行しました。

今回は、旅慣れた9名のお客様、熱心なチベタン・ガイド、ベテラン・ドライバーの協力もあり、天候にも恵まれ、すべてのみどころを巡り、脱落者も無く、無事に日程を終えることができました。

皆さん「会社を辞めずにいけるカイラス巡礼」というキャッチフレーズに惹かれて参加されたようで、現役世代の男性参加者が多かったのが印象的。ガイドもドライバーも添乗員の私も男性だったので総勢12名中9名が男性と言う、最近のツアーでは珍しい編成でした。


ラサ滞在も楽しみます

日程としては、まずはラサで3泊して、高所順応。ラサでは世界遺産のポタラ宮もジョカン寺にも行かず旧市街で観光客のほぼいないお寺を巡り平行移動。疲れたらお茶屋で一息。

2日目はラサ郊外の修行地ダク・イェルパで4,500mまで高度を上げて足腰と呼吸器に軽く負荷をかけます。


そして、西チベットへ

高度順応が進んだところで、空路西チベットへと飛び立ちます。アリ空港に降り立てば、「世界の果て」のような荒涼とした、乾いた西チベットの風景が広がります。まだ茶色い草原は、夏になれば緑になるとは信じられないほどです。

そんな乾いた大地に1000年も前に建国されたグゲ王国の古城やそこに残されたお堂の色鮮やかな壁画に嘆息し、同じころに描かれたピヤン、ドゥンカルの貴重な壁画を堪能しました(現在、お堂内部の写真撮影は禁止)。


「世界の果て」は「世界の中心」だった!

いよいよチベット最大の聖地であるカイラス山のふもとの街ダルチェンへ。それまで3日間あいにくの天候で雲の中に隠れていた聖山が、夜明けとともに姿を現してくれました。その圧倒的に荘厳な姿を目の当たりにし、皆さん「すごい」としか言葉が出てきません。言葉をなくすというのはこう言うことなのでしょう。この地がチベット仏教で言う「世界の中心」であることが感覚的に理解できます。

実は「世界の果て」だと思った西チベットは、「世界の中心」だったと言うオチが強烈なカウンターパンチとなって私たちを打ちのめしたのでした。


最後は再び飛行機でアリからラサへ。聖山カイラスの北壁とマナサロワール、世界最高峰チョモランマを始めマカルー、ローツェ、シシャパンマなどヒマラヤ山脈の白い峰々を眺めながらのマウンテンフライトで最後の最後までチベット高原を楽しみ尽くす、そんな濃いチベット世界にどっぷりと浸かる10日間でした。

お世話になったすべての人にトゥジェチェ!(チベット語でありがとう)


< 添乗ツアー >

チベット高原横断飛行と聖山カイラス展望

終了ツアー 謎の仏教王国グゲ遺跡探訪と西チベット聖地巡礼10日間

ラサーアリの国内線を利用して、チベット最高の聖地カイラス山、マナサロワール湖、そしてグゲ王国の遺跡群を10日間という短期間で訪れます。機窓からはカイラス山、ヒマラヤ山脈を初めチベット高原の雄大な景色が楽しめます。
出発日設定2024/09/12(土)
ご旅行代金950,000円
出発地東京・大阪・名古屋

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