添乗ツアー名 ● 年越しウズベキスタン7日間
2024年12月27日(金)~2025年1月2日(木)
文・写真 ● 前田 優希(大阪支店)
中央アジアのウズベキスタンは工芸品や手仕事の宝庫です。今回はツアー中見つけた各都市お勧めのお土産・ショップをご紹介したいと思います。
砂漠にある博物館都市 ヒヴァ
周囲を砂漠に囲まれたウズベキスタン西部の古都ヒヴァ。シルクロードの途中で隊商が立ち寄るオアシス都市としてかつて栄えました。外壁と内壁の二重の城壁に囲まれたイチャンカラは「博物館都市」として世界遺産にも登録されており、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気を楽しめます。
・靴下
ヒヴァを代表するお土産は地元の女性が伝統的な編み方で作った靴下です。日本では2本の棒針を使うことが多いですが、ヒヴァではなんと4本の棒針を器用に使って編んでいきます。訪れた自宅兼工房のお宅ではお母さんが老眼でもう見えない!ということで、娘さんが代わって伝統を受け継いでいらっしゃいました。配色も様々ですので、お気に入りの一足を是非探してみてください。(1足10ドル~)
・木彫りの書見台(コーラン台)
イチャンカラ散策の際に、木工工房を訪れました。ヒヴァのモスクやメドレセでは木製の柱が使われており、柱には美しい彫刻が施されています。柱制作の作業場の奥では、手作りの素敵な書見台がたくさん並んでいました。組み合わせによって何パターンも形が変えられる優れもの。本はもちろんスマートフォンやタブレット置きとしても使えます。(1つ20ドル~)
【関連よみもの】
19世紀のメドレセ(神学校)に泊まる-ヒヴァ-伝統工芸の街 キジュドゥヴァン
ブハラから北へ約50キロメートル(車で1時間くらい)の町キジュドゥヴァン。アブドゥロ・ナルズラエフさんが一族で営む自宅兼工房があります。アブドゥロさんはウズベキスタン大統領から勲章を授与されたこともある有名な工芸家。陶芸だけでなく、娘さんや親族の女性の方が制作している絨毯やスザニの工房の様子もご覧いただけます。工房見学の後は、各地の陶器がずらりと並ぶ博物館へ。ショップ(小皿10ドル~)も併設されているので購入も可能です。スムはもちろん、米ドル払いも可、カード払い不可。すべて手作りですので、本物の工芸品を求める方にはお勧めの場所です。絨毯は女性の方が一日数センチずつ、何年もかけて手で織っていきます。数百万円するのもうなずけます。工房では、レストランも併設されているのでランチ休憩で立ち寄ることもあります。
【関連よみもの】
陶芸の町 ギジュドゥヴァン中世から続く文化都市 古都ブハラ
・コウノトリのハサミ
2500年以上の歴史をもつ古都ブハラの伝統工芸といえば、コウノトリの形をしたハサミが有名です。(道中、電信柱の上にコウノトリの大きな巣を方々に見ました。)
旧市街にあるタキという丸屋根のバザール街に刃物工房はあります。ハサミはオス・メスの形が、ゴールド、シルバー、チタン製のそれぞれ3種類あります。1つ20ドル~(収納カバー付き)、大きさや素材によって料金が違います。米ドル、カード払いも可(機械の状況で使えないこともおおいにあり)その場で名前や文字を入れてくれるサービスも。私も家で10年ほど使っていますが、切れ味衰えず、いつまでもいい仕事をしてくれるハサミです。ブハラに行った記念に是非ゲットしてみてください。
・スザニ工房
スザニとは、中央アジアの伝統的な刺繍布。女の子が生まれるとお嫁に行くときの持参品として、長い年月をかけて作りあげたスザニを持たせるそうです。地方によって伝統的なモチーフがあり、ポーチやクッションカバーなどの小物から、ベットカバーやテーブルクロスなどに使える大判のものまでお土産品として販売しています。素材によって値段も様々で、シルク地にシルクの糸で刺繍したものが一番高価なようです。スザニはブハラだけでなく、サマルカンドやヒヴァにも工房があり、ツアーで訪れることができます。
【関連よみもの】
ウズベキスタン ブハラの見どころ!青の都 サマルカンド
・レギスタン・タイル工房
青の都サマルカンドではレギスタン広場へ。3つの大きなメドレセ(神学校)が向かいあって並んだ広場で、世界史の教科書などでも目にしたことがあるのではないでしょうか。向かって左側のウルグベク・メドレセ内にあるタイル工房を訪れました。壁飾りや鍋敷きにも使える可愛いタイルだけでなく、お皿やポット、お茶碗など陶器類も豊富にそろっています。綺麗にパッキングしてくれるのでお土産にも安心です。
・イカット・ブティック・カフェ&レストラン
ビビハニム・モスクとレギスタン広場を結ぶイスラム・カリモフ通りにあるお店。サマルカンド在住の日本人女性・盛井さんがご主人と営むカフェです。お店の中には日本人好みのお土産が並んでいて安心して買い物ができるお店です。
【関連よみもの】
ウズベキスタン 青の都サマルカンドを満喫!旅の締めくくりは 首都タシケント
・ヒューマンハウス
首都タシケントでお勧めのお土産やさん。スザニ、アトラス柄の小物、陶器類、民族衣装、古書などセンスのいいお土産が一通りそろっています。奥のスペースではお茶のサービスも。タシケントは旅の終わりに必ず寄りますので、買い忘れがあればこの店で。
【関連よみもの】
ウズベキスタン タシケントでなにする? おすすめの観光と食事
いかがでしたでしょうか?上記以外にも地元の人が集うバザールやスーパーマーケットではお菓子やドライフルーツ、ハチミツなどもお土産におすすめです。ウズベキスタンでお気に入りの一品を探してみませんか?
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