上岡馬頭観音の例大祭にて

上岡馬頭観音の例大祭

上岡馬頭観音は鎌倉時代から軍馬や農耕馬の守り観音として信仰を集め、その後、旧陸軍の騎馬隊や馬喰さん、馬丁さん、競馬関係者や畜産関係者など馬に関係する人々から崇められてきました。

毎年2月19日に開催される例大祭、農耕馬が活躍した頃は各地から10万人の人、1000頭の馬が参拝したとか。この祭事の中にご神馬のお練り歩きがあります。御練り歩きは神馬を先導とし、和尚様方が上殿していく珍しい仏事。これだけで見る価値ありといったところ。ご神馬やお供の馬たちとともに古式に沿って法要を行い、すべての参拝者にご利益を届けてくれます。

【国の選択無形民俗文化財】上岡馬頭観音「絵馬市」

平日開催でしたが境内は大賑わい。見るからに馬主や調教師さんと思われるオーラをまとった競馬関係者、きっと乗馬クラブや牧場関係者だろうと思われる方々、すっとしたスタイルの方は乗馬競技者…?、あちらはもしかしたら畜産関係者かな?といったように見事に馬や畜産関係者と思われるみなさんが祈願に訪れていました(私はどう見られていたのだろう…?)。

【国の選択無形民俗文化財】「絵馬市」

【国の選択無形民俗文化財】「絵馬市」

絵馬市の絵馬は一つ一つがすべて手書き。一つとして同じものはありません。私たちが到着したのは9時半ころでしたが、数の少ない構図の絵馬などはすでに売り切れ。絵柄も勇ましいものから可愛らしいもの、農耕馬に代わってトラクターが主流となったことを受けてトラクターの絵馬があったり、畜産関係者むけに豚や牛の絵馬があったり、干支の絵柄や、なぜかネコの絵馬があったりとお目当てのものを探すなら絵馬市開始の9時を目指すしかありません。

昔から参詣者は自分の馬に似た毛色の絵馬を買い求め、各自の厩に貼って馬の一年間の無病息災を祈ったとか。私たちも「ほしのいえ」用に、安全を祈って「勇ましい馬」ではなく、「大人しそうな馬」の絵馬を購入しました…。

馬旅に参加していただくすべての方が安全に楽しんでいただけるよう心から祈るばかりです。

さて、境内に納めておく絵馬に願掛けをして吊るしに行ったところ、なんとうれしい絵馬を見つけました。
「みんな元気で長く走りますように。(風の旅行社のモンゴルツアーも繁盛しますように ファンより)」
ななななんと!!ファンの方がわざわざ絵馬に祈願してくれていたー!
ということで歓喜のあまり興奮して小躍りしてしまいました。どなたか存じませんが本当に嬉しいです。ありがとうございます。

うれしい絵馬と今年の人馬安全祈願絵馬

うれしい絵馬と今年の人馬安全祈願絵馬

来年は午年ということもあってより盛大になるとか。今年足を運べなかった方も、2026年も例大祭は2/19と決まっていますから、ご予定に組み込んではいかがでしょう。風のスタッフもまた必ずいますので旅話に花を咲かせましょう~!

コメントを残す

※メールアドレスが公開されることはありません。