さて、白熱している5月場所!風の旅行社に関係するトピックとしては、残念ながら場所前に「遊牧民初の関取」として注目された逸ノ城が電撃引退してしまいました。表向きは腰のケガが治らないということですが、まあ裏にはいろいろあるのでしょう。さらに、一時は大関を張っていた「各界のニコラスケイジ」ことジョージア人力士の栃ノ心も引退。見事な怪力で角界を沸かせましたが、ケガと歳には勝てなかったようです。
参考:過去の「逸ノ城」関連記事
初の遊牧民出身関取誕生!
「怪物」と呼ばないで
逸ノ城の昇進祝賀会!
モンゴル人力士関係のポジティブな情報としては、横綱照ノ富士が6連勝と場所前の不安を払しょくしつつあります。
そして大関とりがかかっているの関脇の霧馬山と豊昇龍。霧馬山はずっと地味な存在だったのが、最近大化けして大関候補の筆頭に。すでに27歳ですが、師匠の霧島(陸奥親方)を彷彿させる「遅咲きぶり」です(霧島の大関昇進はなんと31歳、そういえば栃ノ心も30歳で昇進でしたね)。
今日時点で5勝1敗と大関取りの目安とされる「10勝」まで「マジック5」となりました。
ちなみに彼の本名はハグワスレン・ビャンブチュルンですが、「ハグワ」とはチベット語/ネパール語では「ラクパ」となり水曜日のことです。調べてみると彼の誕生日平成8年4月24日は見事「水曜日」。モンゴル人、チベット人、ブータン人にはこの「産まれた曜日が名前」と言う人が結構多いので、今後ガイドさんの名前などで注目してみて下さい。(日:ニマ、月:ダワ、火:ミクマル、水:ラクパ/ハグワ、木:プルブ、金:パサン、土:ペンパ)
参考:アムチ小川:「ヒマラヤの宝探し」第131回●ヤマ ~チベット人の名前~
もう一人の大関候補は豊昇龍(ほうしょうりゅう)。あの朝青龍の甥っ子です。顔だけでなく仕草などもよく似ています。感情を表に出すところもそっくりです。モンゴル好きなら彼の四股名も気になるでしょう。そう、モンゴルの伝統料理の「ホーショール」を思い起こさせずにはいられません。ホーショールとは、中にたっぷりの肉を詰めて揚げたミートパイのような食べ物。モンゴルに行けば必ずと言っていいほど食事の時に出てきます。絶対に意識して四股名をつけていると思うんですが、どなたか由来をご存じないでしょうか? 今日時点で4勝2敗。まだ十分昇進のチャンスありです。肉たっぷりのホーショール食べて頑張ってほしいところです。
(※四股名の由来は四股名は師匠の立浪(元小結・旭豊)の現役時代の四股名の「豊」と叔父である朝青龍の「龍」を一字づつ採り、「しょう」は、『横綱まで昇り詰めたい』という豊昇龍の意思を踏まえたもの、だそうです。※Wikipediaより。本人は「ホーショール」説をかたくなに否定しているようですが、偶然にしては出来過な気がするんですが…。)
そして、気になる注目の若手力士を2人ご紹介。一人は白鵬の宮城野親方の弟子の北青鵬(ほくせいほう)。モンゴル国籍ですが幼少期に両親とともに北海道に移住して、日本の学校に通っていたので外人枠を外れて日本人扱いで角界に入門しています。注目はその規格外のデカさ。身長が204センチもあり、足も長い! 突っ立ったまま、腰に食いついた相手を肩ごしの上手で投げ捨ててしまうような想定外の取り口で快進撃を続けています。かつての北尾、水戸泉、貴ノ浪の系譜ですが、スケール感はそれ以上か?
もう一人はモンゴル人ではなくカザフスタン人の金峰山(きんぽうざん)。まだデビュー10場所目で大銀杏も結えないのですが、カザフ人としては初の関取です。以前その名も「風冨(カザフ)山」というカザフ人のお相撲さんがいましたが、残念ながら彼は幕下止まりで関取には、なれませんでした。先輩の分も活躍して欲しいところ。先場所は新入幕ながら11勝を挙げて敢闘賞受賞。今場所はここまで3勝3敗ですが、初の幕内上位で健闘しています。世界9位の面積を誇り、地下資源も豊富な中央アジアの大国カザフスタンですが、日本ではかなり知名度が低い国。風の旅行社でもお隣のキルギス、ウズベキスタンへのツアーは多いですが、カザフスタンは「ついで」扱いになりがち。大活躍して日本でカザフスタンを知らしめて欲しいものです。
2023/09/26(火)
※中村も同行する自転車ツアーができました。
東京都内でモンゴルを感じませんか?
【風の旅行社・NCTコラボ企画:Eバイク らくらくサイクリング】
出発日 | 旅行代金 | 出発場所 | 催行状況 他 |
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6月17日(土) | ¥10,900 | JR山手線 神田駅周辺 集合解散 |