ツアー名:海、森、草原へ! 馬で往く夏の与那国島 5日間
2024年6月14日(金)~2024年6月18日(火)
文・写真 ● 川上哲朗(東京本社)
石垣島より台湾に近い「国境の島」、与那国島。海、草原、ジャングルと、変化に富んだ環境で外乗を楽しめる、風の旅行社の国内乗馬ツアーの中でも屈指の人気を誇るコースです。
乗馬中の様子はこのあたりのページをご覧いただくとして、今回のレポートで紹介したいのは「フリータイムの過ごし方」。そう、このツアーの魅力のひとつはたっぷりの自由時間にもあるのです!
自転車でDr.コトーになりきる!
与那国島の交通インフラは決して整っているとは言えません。公営バスは1日数本だけ、タクシーに至っては島内に1台しかありませんので、軽自動車やバイクを借りて島内巡りをする方が多いようです。
私のオススメは「電動アシスト自転車」。今回は風(う)牧場で自転車をお借りし、フリータイムにほぼ島内を一周してきました。
実際にペダルを漕いでいた時間は4時間ほどだったでしょうか。最も電力消費の激しい「パワー」というモードに設定していたものの、返却時にはまだ50%以上のバッテリー残量が表示されていました。終日レンタルでも、ガス欠(電欠?)になることはなさそうです。
アップダウンの多い与那国島ですが、電動アシストがあればさほど苦ではありません。駐車場所に悩まされることもありませんし、何より静かなのがとても良い!
往診に出かけるコトー先生になりきって、島内一周の旅に出てみてはいかがでしょうか?
島の伝統工芸を学ぶ
せっかく最西端の島を訪れたのですから、独特の文化を学ぶのも良いでしょう。与那国の伝統工芸といえば、「クバ」を利用したものが筆頭です。
クバは和名でビロウと呼ばれ、高さ15mほどにもなるヤシ科の樹木。古くから与那国では暴風のために植えられ、葉や幹は食品を包んだり傘などの道具を作るために使われてきました。
現在では泡盛の瓶を保護する緩衝材としても活用されており、地元の伝統を守るおばぁ達の収入源にもなっているとのことです。
与那国島では、「よなは民具」さんでクバ民具作り体験が可能です。以前のツアーでは、年の初めの水を汲む神聖な場所「ティンダバナ」で出張ワークショップを開催していただきました。
伝統的な文化を体感し、パワースポットでリフレッシュ。心身ともに充実したフリータイムになること間違いありません。
どこまでも透き通る海に潜る
与那国島には大きな河川がないため、土砂や雨水が流れ込まないことにより海の透明度が非常に高いのが特徴です。そのため、沿岸の海水から作られた天然塩が島の名物のひとつにもなっています。
もちろん、海の美しさを享受できるのは製塩業に限った話ではありません。与那国島にはシュノーケリングやダイビングのサービスがありますので、フリータイムに海へ飛び込んでみると思い出深い体験になることでしょう。各ショップでは専用のボートでポイントまで連れて行ってくれます。
特にオススメなのは冬~春。ハンマーヘッドシャーク(シュモクザメ)の群れが見られるということで、世界中のダイバーにとって憧れの地になっているそうです。
また、与那国近海では追い込み漁や網を使用した漁が行われていないことから魚影が濃く、専用の機材を使わない素潜りでも十二分に楽しめます。南国らしいカラフルな魚やウミガメたちへ会いに、日本最西端の海に潜ってみませんか?
やっぱり馬が好き!
フリータイムだって馬に乗りたい! という方、ご安心ください。オプショナルツアーとして乗馬も設定可能です。今回、私が同行したツアーで訪れたのは「高天原(たかまがはら)」。
故有って詳細は伏せますが、車の少ない林道で思いっきり駈歩したり、バナナのジャングルを頭を下げて通り抜けたり、人間なら絶対尻もちをつくような泥の急な崖を下ったりと、とにかく幅の広い「乗馬経験値」を積めるアクティブなコースでした。
風(う)牧場には20もの乗馬プログラムがあり、その日の天候や参加者の技量によって様々な外乗コースを提案してくれます。変化に富んだ与那国島を、馬と一緒に隅々までしゃぶり尽くしてやりましょう!
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その他、半潜水型観光船で「海底遺跡」見学、Dr.コトー診療所の聖地巡り、泡盛の酒造見学など、フリータイムにできることは盛りだくさん!
いずれも事前予約や交通手段の確保が必要ですので、まずはツアーの担当者までご相談ください。
目指せエメラルドグリーンの竜宮城!
終了ツアー 海、森、草原へ! 馬で往く夏の与那国島 5日間
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