添乗ツアー名 ●フォトジェニック・キルギス9日間
2024年7月19日(金)~7月27日(土)
文・写真 ● 川崎洋一(大阪支店)
キルギスの上記ツアーに添乗員として同行してまいりました。
成田から出発した本隊に、関空組もソウルで合流し、総勢9名のメンバー。
初日はカザフスタンのアルマトイのホテルで1泊したのち、陸路国境を越えてキルギスに入ります。旧ソ連時代から2か国の関係はよく、往来も盛んで、対日感情も悪くないので、入出国の手続はスムーズ。「サラーム」「ハロー」とあいさつすれば、ニコッと返してくれる係員も。ただ時間帯によっては待つ時間に波があるのがたまにキズ。今回の往路では、カザフスタン側でバスを降りてから、約45分で、キルギス側で待つバスにたどり着きました。
キルギス1日目 7月20日
キルギスに入ってから昼食。この日はシルクロードでも広く食されるラグメン(汁なし肉うどん、冷や麦に近い感覚でしょうか)野菜もしっかりのっかってるのでボリュームたっぷり。
この日はブラナの塔に寄りました。中世のカラハン朝の都跡に残るミナレットの遺構です。塔内の狭い螺旋階段をくるくる登っててっぺんに出ると、今は畑になってしまった都の区画がわずかに忍べます。
キルギス2日目 7月21日
朝から馬さんの待つ村へ移動します。馬の扱いの基本をガイドから聞いた後、倣うには慣れよう、一人一人に馬が選別され、馬の左側からまたがり、鐙の長さの調整、手綱の持って、いざスタート。おとなしい馬をそろえてくれていたので、安心ではありますが、まずはゆっくり慣れて行きます。
この日は、日本出発時から悩みの種だった天気予報を見事に裏切る晴天。ジリジリと照り付けてきます。危険な場所もなく、基本なだらなか上りが続いて徐々に高度を上げていきます。途中、今年は雨が多いせいか道を山からの流水が横切る箇所を乗り越えたり、トレッカーを追い越したりしながら、ランチタイムを挟んで、宿泊予定のウコック湖畔のキャンプまで。
ウコック湖への初日の乗馬にて
キャンプ地はウコック湖という細長い湖の湖畔にありました。設備はベーシック。ユルタという遊牧民の移動式住居をそのまま宿泊施設に利用。中はシンプル、地面にカーペットを敷いて、その上に分厚いマットレスと敷&掛け布団。その間に寝袋(インナーシーツ付き)であったかくして寝ます。昼間は高所で遮る所のない日差しが厳しかったのですが、日が落ちると気温はグンと下がりました。ライトダウンやカッパを着用します。そのため夜は寝る前にストーブに火を入れてくれました。まだ輸送の便が悪いため、限りある食材ですが、キャンプのお母さん一人でユルタ10軒分くらいの食事を用意してくれました。
キルギス3日目 7月22日
朝は早くから乳しぼりから始まります。私たちはのんびり起き出して、さわやかな太陽の光と瑞々しい空気を胸いっぱい吸い込んで、天山の風景を楽しみます。と、そのうちに朝食の用意ができました。
朝のキャンプ地の風景はこちら
朝食後、馬に乗ってもう一つ山奥にひそかにたたずむ湖を目指します。
最初はウコック湖の湖畔沿いを進みます。正面の雪山が近づいてきたなと思ったら、右前方に視界が開け、その奥に雪渓と沢が見えてきました。
ウコック湖からトール湖への乗馬にて
ここで一旦馬を降りて歩いて3480mにあるトール湖を目指します。途中いろんな花を出会いました。
キャンプ地で昼食後、再び出発地まで戻り、最後は車でゲストハウスへ。2日分の汗を流してさっぱり!次の鋭気を養います。
キルギス4日目 7月23日
この日は、次のキャンプ地タシュラバトへの移動日。タシュ=石、ラバト=役所なので、石でできた役所みたいな意味でしょうか。確かに、そこには歴史上知られた謎の建築物があります。一般にはキャラバンサライとされ、19世紀末の中央アジア探検家スウェン・ヘディンの紀行にも登場します。せっかくなのでガイド氏の案内のもと訪ねてみました。中は、寝床のような部屋や地下牢のようなものまであります。キャラバンサライに地下牢?ピンとこないのですが。ここでガイド氏は、この建物についての持論を公開してくれました。「なるほど!、ありえる!」さて、彼の説とは・・・ぜひ来年参加して聞いてみてください。
タシュラバトのキャンプ地は車でアクセスできるため、へき地にあるユルタキャンプに比べて食材が豊富で、トイレやベッドなどのインフラ面も安心できます。ただ、残念(?)ながら現在のところ、電波は届きません。
キルギス5日目 7月24日
朝食後、乗馬あるあるで、馬が夜の内に遠くにいったので、馬主さんが探しに行ってるので少し待ってほしいと言われ、出発は30分ほど遅れてスタート。
牛が放牧されている川沿いを馬で上がっていきました。結構な崖もクリアし、高度を上げていきました。今日の目的地は標高4000mのチャトゥルキョル峠。しばらく行くと、いつの間にか川筋から離れ、険しい山肌の岩塊が迫る風景が始まりました。
チャトゥルキョル峠から見下ろすチャトゥルキョル湖。その向こうの雪山は中国領のようです。シルクロードで天山山脈を越えるルート「トルガルト峠」はこの方向にあります。さすがの標高と尾根筋、風が強く寒いです。急ぎのランチボックスと絶景をしばし楽しんだ後、下山しました。
タシュラバトからチャトゥルキョル峠への乗馬にて
キルギス6・7日目 7月25・26日
天山の大自然と乗馬の旅を終えて、首都ビシュケクをめざします。途中、シルクロードの健康食クルト(塩味固形ヨーグルト?)屋さんや、展望の丘にストップしながら一路都へ。
ビシュケクでは6日目の夕方と7日目の午前中はお土産を探してお店を巡りました。
まずは土産物めぐりの定番・百貨店、続いてみんな大好きスーパーマーケット、そして7日目は食料品を中心にバザールと、人気の一村一品のキルギス特産品を扱うお店を巡りました。
今回キルギスで出会った草花はこちら
今回はなんと、9名の定員に女性が8名。これからも、女性の皆様には引き続きご参加をお願いしたいです。とともに! 男性の皆様にもお勧めできる旅ですので、遠慮せずぜひご参加下さい。天山の真ん中で乗馬!爽快!痛快!満腹の旅ですヨ。
《関連ツアー》
ターコイズブルーの2つの湖を馬と徒歩で訪れる