震災により村の家屋全てが全半壊してしまったパトレ村へ、復興支援ボランティアツアーのメンバーが訪れました。作業の様子を添乗員の竹嶋がレポートします。後日、後編も更新予定です。お楽しみに!
▼パトレ村復興支援 1日目
ネパール到着の翌朝、装備や支援品を積み込んだ3台の4WDに分乗し、首都カトマンズから西へ約3時間半、目的地パトレ村の麓の町ダディンベシへ。そこからさらに山間のぬかるんだガタガタ道を乗り越え、ようやく活動地パトレ村に到着。グルン族の民族衣装に身を包んだ村の女性たちから、嬉しい歓迎を受けました。いよいよ村での2泊3日の支援活動が始まります。
パトレ村到着後、参加者皆さんが自宅から持参されたタオルや文房具などの支援品を届けるため、高台にある村で唯一の学校へ。ここでも驚くほどの人数の生徒や先生方の大きな歓迎を受けました。被災後、私が5月の終わりに学校を訪れた際、崩れた教室の代わりに新しい建物を建てると聞いていた更地に、今回すでに立派な教室が建てられていて、少しずつ進んでいる復興を実感してとても嬉しく思いました。
約200名ほどの生徒に見守られる中、お一人ずつ校長先生に支援品を手渡し、先生からは「遠い日本から、わざわざ私たちの村にお越しいただき、大変感謝します」との言葉をいただきました。参加者からは、地震前の2014年9月にパトレ村を訪問しホームステイされた男性から、参加者を代表し挨拶をしていただきました。
学校訪問後、もう日没が近づいていたので、この日に予定した村の視察は翌日に持ち越し、夕食のダルバートをいただいた後、緊急用テントと仮設家屋に分かれ、村での静かな夜を迎えました。
▼パトレ村復興支援 2日目
パトレ村滞在2日目は、丸一日ボランティア作業にあたります。地震から5ヶ月経った現在でも、倒壊したままの家屋がほとんどで、村の人々は今も仮設家屋で暮らしています。今回は今後少しでも家屋再建がスムーズになるよう、倒壊した家屋の瓦礫撤去作業をお手伝いしました。折れた木材やまだ使えそうな石瓦を1つ1つバケツリレーの要領で手渡し、仕分けていきます。
作業の鉄則は安全第一。手渡す際には、誰からともなく「釘が多数あります。注意です」「2本で釘なし、重たいです」などの声が自然とあがります。午前中の時間で家屋1戸分の木材、石瓦の仕分けを完了しました。
昼食にダルバートをいただき、午後のボランティア作業開始までの間、ゆったりとした休憩タイム。滞在中ちょっとした空き時間には、皆さん村人のお宅におじゃまして、身ぶり手ぶりでおじゃべりしたり、ともろこしの実をいとも簡単にはずしていくおばちゃんの神業を見たりと、思い思いの時間を過ごされていました。
午後のボランティア作業も、瓦礫の撤去&仕分け作業です。幸いにもこの日は快晴で作業がしやすいのは良いのですが、首がジリジリと暑く、こまめに休憩と水分を取りながらの作業となります。
午後の現場は釘が突き出た木材はもちろんのこと、窓枠やベッドの骨組みなど大きなものもあり、何人かで協同しないと持ち上がらないものもありました。村人や参加者みなさん以外にも、力自慢の4WDドライバー男性3名が「俺たちにまかせろ」とばかりに、作業に加わってくれました。
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終了ツアー 2020/3/6(金)発 ネパール サッカー交流と山村ホームステイ6日間 ─ 復興支援を知り伝統のホーリー祭に浸る ─
竹嶋のパトレ村視察レポートはこちら
竹嶋のネパール・レポート(パトレ村編1)
竹嶋のネパール・レポート(パトレ村編2)
竹嶋のネパール・レポート(パトレ村復興支援ボランティア 後編)